2026年4月2日参議院・環境委員会(委嘱審査)「大臣、汚染土を全国民に痛み分けですか?」
- 4月6日
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〇奥田ふみよ君
れいわ新選組、奥田ふみよです。
今日は、21名の方が傍聴に来ています。その多くが子どもです。ところが、残念ながら、この委員会室には傍聴席が16席しかありません。今日は、委員長を始め、皆様のお取り計らいにより議員席にも座らせていただきましたが、立ち見はできないとのことで、これ以上増えたら座れなかった方は委員会室の外で傍聴していくという流れになっていました。

「主権者の方々が国会質疑を傍聴したい」。これは国会が最も大切にしなければならないことではないのでしょうか。傍聴は主権者の権利です。これからもどんどん傍聴者が増えていくと思います。たった16席しかない、傍聴できないこの状況、変えていかなければならないと思いませんか。委員長始め、大臣、国会議員の皆さん、みんなで変えていきましょう。国会はみんなのものです。
では、質疑に入らせていただきます。福島第一原発で発生した放射能汚染土について質問します。今日もたくさんの小中高生の主権者が傍聴に来ておりますので、中には北海道から来た新中学生もいらっしゃいます、ぜひ、子どもにでもわかるようにお答えください。

福島県内で放射能に汚染された土砂などを2045年3月までに福島県外で最終処分をするという方針が法律で決まっています。あと19年。
3つまとめてお尋ねします。
1 なぜ放射能に汚染された土砂が発生したんですか。
2 どれくらい遠くまで土が汚染されたのですか。
3 この15年で削った汚染土の地域はどこですか。全ての県を教えてください。
〇政府参考人(小田原雄一君)
ちょっと担当も違うのもあるので、分けてお話しさせていただきたいと思います。
まず、2011年に東北地方太平洋沖地震が発生しまして、それに伴いまして東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生しました。それに伴いまして大量の放射性物質が環境中に放出されたことにより、その土壌というのが発生したものでございます。
〇政府参考人(古金谷敏之君)
今の先生のご質問、2つ目についてお答え申し上げます。
どの程度の距離に放射性物質が拡散したのかというところでございますけれども、そちらは、平成24年7月に東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会、いわゆる政府事故調というところでございますけれども、そちらが取りまとめました報告書におきまして、大量の放射性物質が放出されて東日本の広範な地域に拡散したということで報告書には記載がございます。
〇政府参考人(小田原雄一君)
放射性物質汚染特措法に基づきまして、国が除染を行う「除染特別地域」、また市町村が除染を行います「汚染状況重点調査地域」というものが指定されました。それに基づきまして除染等が実施されてきているところでございます。
加えまして、福島復興再生特措法に基づきまして、帰還困難区域内の特定復興再生拠点や特定帰還居住区域の除染等が実施されてきているところでございます。
これらの除染を実施してきております地域につきまして、県でいいますと、全体で8つの県にまたがるということになってございます。
〇奥田ふみよ君
どれぐらい汚染されたかというその距離のことなんですけれども、実際どれぐらい汚染されたかということは人間が測れるわけはないんです。
といいますのも、2015年に、福島由来のセシウム134、これカナダの沿岸の海水から検出されています。地球は1個ですから、つながっています。この現実鑑みますと、8か所以外も汚染されていると考えるのが妥当です。このもちろん東京もです。
現在、福一を囲むように設置された中間貯蔵施設に汚染土が集められていますが、お手元の資料ご覧ください。

これですね。汚染土、大量にあるんですよ。この面積、東京ドーム11個分だそうですけれども、そこに汚染土を詰めた袋が積まれています。袋は全部で何個ですか。
〇政府参考人(小田原雄一君)
まずちょっと申し上げさせていただきますが、この中間貯蔵施設、面積は大体東西が2キロ、南北が8キロぐらいで……(発言する者あり)で、1400万立米というのは体積でございます。それで、その体積が1400万立米でございますが、東京ドームに換算しますと11杯分ぐらいの体積になります。
〇奥田ふみよ君
1400万個の袋が積まれているということですけれども、これ、とてつもない、おびただしい数です。この15年でそれらを運び入れられたそうですが、大型トラックで約203万台分。どれもこれも気の遠くなるような数字です。
改めて確認したいですが、この汚染された1400万個の袋、政府は2045年、19年後の3月までに福島県外に運び出さなければいけないと決めていますが、間違いないでしょうか。
〇国務大臣(石原宏高君)

福島県内で発生した除去土壌等の中間貯蔵開始後30年以内の県外処分の方針は国としての約束であり、法律にも規定された国の責務であります。しっかりと責任を果たしてまいりたいと思います。
〇奥田ふみよ君
福島県外にこの汚染土を出さなければいけないという法律、何という名前の法律ですか。
〇政府参考人(小田原雄一君)
「日本環境安全事業株式会社法」。我々、ふだん呼ぶのは、JESCO(注)法というふうに呼んでおる法律でございます。
(注)JESCOは、国等の委託を受けて行う中間貯蔵事業と旧日本環境安全事業株式会社の実施していたPCB廃棄物処理事業を行う、政府全額出資の特殊会社のこと(https://www.jesconet.co.jp/)。
〇奥田ふみよ君
今の名前なんですけど、ちょっと私、この名称からして全く意味がわからないです。この法律名からは「一生懸命集めた汚染土を全国にこれから大拡散する」ということが隠されてしまっていませんか。国民は今の法律の名称で理解できるでしょうか。大臣、そして本当にこの19年以内にほかの地域、受け入れてくれるんでしょうか。
〇政府参考人(小田原雄一君)
ちょっと先ほど、修正をさせていただきたいんですけど、法律の名前「中間貯蔵・環境安全事業会社法」ということでございまして、その県外で処分するということも法律に明記されておるところでございます。
〇国務大臣(石原宏高君)
いわゆるJESCO法は、JESCOがその仕事を担うことになりまして、その法律によって担うことになったものですが、それと併せてその法律の中で2045年までの県外処分という形になっているということで、法律の名前についてはぜひご理解をいただきたいと思います。
それで、県外処分に向けては、やはり復興再生土の利用によって最終処分量の低減が鍵となります。そのためにも、その必要性、安全性等について広く国民の皆様にご理解をいただく必要があると思います。

そのために、環境省では、現地の視察とか他機関と連携したイベントによる展示等で取組をご理解いただく機会を設けているところであります。また、中間貯蔵施設にはのべ約3万人以上の方が視察にも訪れています。
そして、昨年から福島県、東京都、宮城県、埼玉県で復興再生利用に関する理解を進めるためのパネルディスカッションを計5回開催するなど、国民の理解の醸成に取り組んでいるところであります。
〇奥田ふみよ君

この法律も含めて、名前も含めて、本当にこれ国民に理解してもらう目的なのかと疑ってしまいます。国民をごまかして、国民が気付かないうちに日本全国に放射能をばらまくという理解でいいのではないかって私は思ってしまうんですね。今の説明聞いても。汚染土を全国民に痛み分けをさせるという法律、こう言わなきゃ全国民に意味が伝わらないんじゃないでしょうか。
あと19年で福島から全て運び出さなければいけないと決まっています。福島の方たちの気持ち、本当によくわかります。自分の愛着のある土地が汚されたままなのは嫌だし、そして汚染土がこんなに増えるなんて、一体これどんな罰ゲームなんでしょう。
私は、地元糸島、福岡県糸島市なんですが、糸島に受け入れるのは嫌です。どうしても受入先が見つからなかった場合は、大臣、ご自身のご地元で受け入れるご覚悟とかあるんでしょうか。
ご自身のご家族やお子さんがいても、ご自身の愛着のある土地、品川区や大田区に汚染土を受け入れるなどの原子力防災大臣としての責任、それぐらいのご覚悟はお持ちなんでしょうか。まず、この防災大臣ご自身が、誰よりも痛み分けをする覚悟、そういう覚悟をお示しいただかなければ、やはり国民にも伝わらないし、その受入先も決まらないと思います。
放射能というのは、人の遺伝子を破壊する、生存権を脅かす、尊厳を破壊するんです。そんな放射能を自分の暮らす地域に受けるなど、正常な国民感情として到底できないです。なぜこのような地獄を国民に押し付けるのか。押し付け続けて、自民党は、政府は54基も原発造ったんです。
お尋ねします。福一が爆発した後、2011年8月に成立させた新しい法律、放射性物質汚染対処特別措置法で決めた基準、教えてください、端的に。
〇政府参考人(小田原雄一君)
確かに11年に法律は成立しておるわけでございますが、その具体的に何の基準のことかをちょっとお聞きしないとあれなんですが。
〇奥田ふみよ君
(じゃ、私、ごめんなさいね、質問の仕方が悪くて。)
この事故後、福一で原発が爆発した後、事故由来放射性物質とされるものは8000ベクレル、1キログラム当たり8000ベクレル以下がクリアランスレベルだとされたというのが、この放射性物質汚染対処特別措置法だと私は理解しております。
この8000ベクレルの件なんですけれども、この福一が爆発する前は、通常運転の原発から出る放射性廃棄物で、これまでだったら放射能の被害が出ないと政府が設定した一定水準は何ベクレルでしたっけ。
〇政府参考人(小田原雄一君)
委員が今おっしゃいました、福島のこの除染をしました土をいわゆる再生利用をする基準というものが1キロ当たり8000ベクレル以下という基準を省令の方で作らさせていただいております。
それに際しましては、私どもといたしましては、例えば飛散流出を防止するとかという……(発言する者あり)事故前というか、その原子炉等規制法でいいますと、その自由流通をさせるというものを決めておる基準というのは1キログラム当たり100ベクレルというふうに認識してございます。
〇奥田ふみよ君
ありがとうございます。整理します。
つまり、爆発した原発由来の汚染土というのは100ベクレルではなく8000ベクレルまで再利用しても大丈夫という一方的な政府の解釈で、全国の高速道路の橋桁のあんこに使おうとか、様々な公共事業に使おうとおっしゃっていますよね。
そして、この8000ベクレル以上の汚染土も、全国に様々なその処理をして、基準値を下げたということにして全国にばらまいて処理をするとおっしゃっています。
100ベクレルと8000ベクレルって、これ7900ベクレルも差があるんです。事故が起きていない原発の放射能も、事故が起きた後の汚染土の放射能も同じ放射能ですよね。事故後数か月で基準を突然上げる国ってほかにあるんでしょうか。福島の前に起こった過酷事故、ロシアのチェルノブイリ原発事故でも、このように事故前、事故後でダブルスタンダード使っているんでしょうか。
もう時間がなくなってきているので、私調べたんですけれども、チェルノブイリは外に出していないので新基準は作っていないそうなんですね。少なくともチェルノブイリは二枚舌を使っていない。事故由来放射性物質を金属でしっかり固めて動かさないようにしている。固めても金属はいつか劣化するから、何万年、何十万年も固め続けなければいけない。
何でこんなことばっかり問い続けているのか、大臣、わかりますか。ささやかな幸せを子どもたちに引き継いで、安心して笑って暮らしたいと願うイチ母親がここに立っているんです。
先ほど、汚染除去の地域には入っていなかった東京ですけれども、2011年12月、震災直後に東京の堀之内小学校の校庭に敷いていた芝生の養生シートから100ベクレルをはるかに超えた1キログラム当たり90,600ベクレルの放射性セシウムが検出されたんです。
この報道を受けて、当時、この小学校の近くの小学校に通っていた私の子どもが大好きなグラウンドで安心して遊べなくなると思い、当時の学校にグラウンドの線量を測ってほしいと直談判しに行ったんですけど、ダメでした。「独断できない。校長会で足並みをそろえる必要があって、行政の判断に委ねるしかない」と、保護者の願い、聞き入れてくれなかったんです。
本当に、前回も言いましたけれども、人間が造ってはいけないものが原発です。この委員会で議論しなきゃいけないのは、造ってしまった原発、爆発してしまった原発をどうするか、どう廃炉にするか、汚染された土、溶け落ちた制御棒を少しでも少ないリスクで管理し続けていくのか、これを議論しなきゃいけないのではないでしょうか。命懸けで子どもたちの未来を守るために……
〇委員長(猪口邦子君)
申合せの時間が……
〇奥田ふみよ君
みんなで策を尽くしていきましょう。小型原子炉や再稼働を造るなんていう議論、自民党がやっているのは、もう「人災」としか私は言わざるを得ないです。申し訳ありませんが、子どもを守るためには、いますぐ廃炉! 何度でも言います。ぜひ、みんなで子どもを守っていきましょう。質問を終わりにいたします。